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プラスチック溶射

プラスチック溶射とは

プラスチック溶射(plastic spraying)とは、ナイロン・ポリエチレン・エポキシなどの樹脂を材料にした溶射のことです。

1960年代後半からプラスチック溶射の研究や開発は行われてきましたが、材料の密着性が乏しかったり熱せられた樹脂材料が安定しなかったりで、長い期間進展がないままでした。しかし、1990年代に100℃以下でも融解し素材に密着できるプラスチック粉末が開発され、溶射装置も改良されたため、プラスチック溶射が用いられるようになりました。

プラスチック溶射で形成される皮膜は、耐水性・耐酸性・耐アルカリ性などに優れています。比較的簡単に厚い皮膜を作ることが可能なのもメリットです。一方デメリットは主に3つあります。

溶射業界においての用途・用法

プラスチック溶射は耐水性に優れ、酸やアルカリに強い効果があることから、汚水処理タンクの内面・海中ケーブル用中継器・電柱・水門などに使われています。ただし、コストが高いため、プラスチック溶射は今も一般的ではなく、用途は付加価値の高いものに限定されます。

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引用元:トーカロ公式
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引用元:日鉄ハードフェイシング公式
(https://www.nshard.co.jp/)
プラクスエア工学のHPキャプチャ画像
引用元:プラクスエア工学公式
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分野
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取り扱う溶射技術
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  • 溶棒式フレーム溶射
  • 溶線式フレーム溶射
  • 高速フレーム溶射
  • アーク溶射
  • 減圧プラズマ溶射
  • 大気プラズマ溶射
  • サスペンションプラズマ溶射
取り扱う溶射技術
  • 高速ガス溶射
  • 大気プラズマ溶射
  • アーク溶射
取り扱う溶射技術
  • 爆発溶射
  • 新爆発溶射(Super D-Gun)
  • 高速ガス溶射(HVOF)
  • プラズマ溶射
※1参照元:デジタルリサーチ「2013年版溶射市場の現状と展望」(2021年12月調査時点)
※2021年12月現在、公開されている最も新しい統計資料(デジタルリサーチ「2013年版溶射市場の現状と展望」)から溶射業界の売上高シェアTOP3企業をピックアップ

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