トーカロは、電力、鉄鋼、産業機械をはじめ、半導体、医療、食品、環境などの幅広い分野での表面改質技術を展開。溶射加工をはじめ、化学反応や物理的効果を利用したさまざまな表面改質技術を備え、他分野にわたる業種・業界の問題解決法を提案可能となっています。前処理・後処理も含めてワン・プロセスで対応できる点も大きな強みです。
トーカロの技術開発を支えているのが、溶射技術開発研究所。溶射を行う会社で研究所がある会社は、トーカロのみ。高い技術開発力で、顧客の高いレベルの要望に応えられる商品開発を目指しています。製造拠点は国内に44カ所。トーカロの溶射技術の高さは、さまざまな分野における対応力の高さと、豊富な対応事例からも見て取れます。
高い顧客ニーズに応えるための開発主導型の企業姿勢が、製造、販売、技術開発が一体となる現場密着型の提案営業を支えています。溶射を中心とした表面改質の提案だけでなく、アプリケーションの共同開発にも積極的に取り組んでいます。
トーカロの2021年3月期の単独売上高は328億円(連結売上高390億円)で、溶射を中心とした表面改質での業界シェアは44%。東証に上場しており、半導体製造装置を扱う東京エレクトロングループをはじめ、(株)日立製作所、三菱重工業(株)、ENEOSグループなど、日本を代表する企業を取引先に多く持っている会社です。
減圧下で不活性ガスを封入し、雰囲気調整したチャンバー内で行うプラズマ溶射法。「材料の特性を損なうことなく、設計通りの特性をもつ皮膜が得られる」「 Tiなどの活性金属の成膜ができる」などの特徴から、先端分野で不可欠な溶射法と言えます。
高温のプラズマジェットを利用し、金属・合金から高融点材料の代表とされる各種セラミックス、セラミックスと金属、あるいは合金とを組み合わせたサーメットの粉末材料を溶触して、加工対象に噴射する溶射法です。溶射材料の選択肢が増え、基材と溶射皮膜との密着性が高いのが特長。
極めて広い応用範囲を持った大容量溶射法です。使用する線材は、線材に加工できる金属や合金であれば全てアーク溶射法による溶射が可能となっています。
粉末溶射材料が超音速度で基材に衝突するため、極めて繊密で高密着力を有する皮膜を形成することが可能。連続的に皮膜が形成されるので、爆発溶射法に比べより均質な皮膜が得られます。
溶射皮膜に再溶融処理を施し、優れた密着力を持った溶射法。また、高い耐摩耗性を発揮するほか、高温硬度特性にも優れた特性を示します。
棒状に加工したセラミックロッドを、溶射して皮膜を形成させる方式。燃焼ガス(主として酸素・アセチレン)によって、完全に溶融された粒子のみが圧縮空気により基材に吹付けられ、高密度、高密着力をもつセラミック皮膜を形成します。
極めて広い応用範囲を持った低温溶射法です。使用する線材はアルミニウム、亜鉛、バビット等の低融点材料をはじめ、銅、ブロンズ、モネル、炭素鋼、ステンレス鋼、モリブデン他金属・合金線材全てがその対象となります。
IT・エレクトロニクス・鉄鋼・医療・エネルギー・輸送機器・産業機械・製紙・石油化学・樹脂・フィルム・建築物・食品・切削工具
必要のなくなったレジストを除去するアッシング装置の部品で、ウエハを固定する静電チャックに溶射を使用。
大鳴門橋などの海洋構造物では、塩水による激しい腐食が予測されるため、橋脚ケーシングなどの防錆目的で溶射を使用。防錆溶射を行うことによって、錆の発生から長期間保護され、長期間に渡って使用できます
病気が原因で痛みの生じる股関節の置き換えとして利用される、金属製人工股関節の人体適合性をより高めるために、溶射を使用。
この他にも多数の対応事例があります。