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防滑性

工場、製造ラインなどの防滑性を高めるための技術とは

防滑性とは、滑りにくい性能・素材であることを指すもの。滑りやすい素材が原因で転倒し、ケガ・骨折・死亡といったトラブルを未然に防ぐための措置が防滑です。

機械加工などを行う工場では、通路や階段での転倒事故が多く見られます。機械を使用すると少なからず油分が飛散するため、滑りやすい環境になりやすいのです。こうした滑り止め対策としては、滑り止めテープを貼る・ブラスト加工で表面を粗面化するといった対応がとられますが、テープは貼り換えに手間がかかりますし、ブラストした表面も時間が経てば潰れてしまいます。

こうした環境下における、長期的な防滑性の付与に役立つのが溶射加工です。硬度の高い材料で溶射を行ったあと、その表面に防滑性に優れたコーティングを施すことで、滑り止め効果を長持ちさせることができるのです。こうした防滑工事は工場などの現場だけでなく、転倒事故やスリップ事故が起こりやすい歩道・歩道橋・駅のホーム・ショッピングセンター・マンホールなどにも用いられています。

参照元:日本鋳造技術研究所HP(https://www.nittyu-ken.com/project/surface/purpose6

工場、製造ラインなどの防滑性を高めるための溶射の特徴

防滑性の向上を目的に用いられる溶射方法には、以下のようなものがあります。

PTS溶射工法

エチレン系ポリマーを主体とする特殊熱可塑性樹脂に、溶射専用の骨材を組み合わせて施工する滑り止め加工です。極性基であるカルボキシル基を含んでいるため、鉄・ステンレスに高い密着力を持つのが特徴。屋外向けに設計された工法であるため耐候性に優れており、マンホールやグレーチングへの施工に向いています。その他、ガラス・石材・タイルといった素材にも施工可能です。

PTS溶射工法では、使用する骨材によって防滑効果が異なります。

アモルファス合金溶射

結晶質金属とは異なる構造を持つ、アモルファス(非晶質)という金属を用いて防滑性を付与する方法。アモルファス合金溶射を施すと高密着力の粗面を形成でき、高い防滑効果を発揮します。使用する溶射方法は、ワイヤー溶射(アーク溶射)です。

アモルファス合金によってできた皮膜には方向性がなく、すべての方向に対してグリップ力を向上させられるのが特徴。耐久性や耐摩耗性にも優れているため、近年では、橋梁プレート・伸縮装置・ストッパー部品・パイプ用チャック部品などにもアモルファス合金による滑り止め加工が用いられています。

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